泣けると噂の「若おかみは小学生!」を観てきました!
ファーストデーということで、プリキュアの後休憩なしで「若おかみは小学生!」も観てきました!
先に言っておきましょう。大号泣です。
(プリキュアで涙腺が緩んでたのも影響してるかもですが…)
予備知識は児童小説が原作ということしかなく、新鮮な気持ちで見れたのが良かったのかもしれません。
冒頭からかなりショッキングな展開に完全に心を掴まれ、それからは主人公のおっこの頑張りを見守っているだけで自然と涙が…。
※以降、作品のネタバレを含みます。
2018年で一番泣いた作品かもしれません
若くして親を亡くしてしまう話に基本的に耐性がないの相まって、自分でも引くぐらい泣きました。
引き取り先である祖母の旅館で出会う従業員や友達、訪れる客との交流を通じて、悲しみを乗り越えて成長していくおっこの姿を見守る映画なのですが、すべてが緻密に計算され一切の隙が無く、ただ心の赴くままに号泣できる作品でした。
一見、全く関連性のないと思っていた複数の客とのつながりが、最後には一つに纏まっていく展開が素晴らしいんです。
伏線回収がわかりやすいのは児童文学ならではだと思いましたが、そのわかりやすさが感動に繋がっているのは間違いありません。
まあ19時からの回でしたので殆ど大人しかいませんでしたが笑
(21時以降スタートの回もあったので、子供向けの皮を被った大人向け作品なのかもしれません)
行き届いた細かな描写も素晴らしい
所作の一つ一つや、感情の描写が非常に細かいのも印象的でした。
旅館を舞台にしている以上、避けられない礼儀作法の描写も丁寧でしたし、母親を亡くした男の子が耐えきれず号泣するシーンの間の使い方が完ぺきで、話も当然素晴らしいのですが絵に泣かされた部分も大きかったと思います。
子供向け作品だからこそ、こういった表現でウソをついてはいけない、という気概を感じました。
永遠の別れというのは存在しないのかもしれません
本作に欠かせない幽霊(鬼)の存在。彼らの存在が家族を失ったおっこの励みになるわけですが、徐々に近づいてくる別れの時…。
それが感じられた瞬間からもうずっと泣きそうだったのですが、両親の命を奪った事故の原因を作ってしまった客とのシーンはかなり辛く悲しかったです。
霊体であるため、抱きしめてあげたいけど抱きしめられない。
どんどんその存在が希薄になることで、そばにいるのにわかってもらえない。
よくある展開ではありますが、こういうのに弱いんです。
(他の作品で言うと「あの花」みたいな)
それでもおっこは若おかみとして悲しみを乗り越えて強くなるわけですが…これを涙なしで見れる人がいるのか!
両親と心の支えだった友達、2つの大きな別れをおっこは作中で経験しますが、それを糧に前向きに進む姿にが思わず「がんばれ!」と声を掛けたくなります。
でも間違いなく、この辛い別れがおっこを大きく成長させました。
よく、「覚えている限りその人は生きている」なんて言いますけど、その言葉をストレートに表現されるとここまで泣けるものになるとは…やっぱりベタっていいもんだなと思わされます。
常に「優しさ」が存在し続ける映画
この作品、いつも根底にあるのは誰かの「優しさ」で、それがベースがあるから素直に感動できたのだと思います。
大人が観て感動するのは、その沢山の優しさに触れられることと、成長することで忘れてしまった(諦めてしまった)一生懸命さをシンプルに見せつけられるからなのかもしれません。
(先日見たプーさんにも通ずるところがありますね)
大人になればなるほど、しがらみが多くなりますから、本当はこうしたいけどできない(しようともしない)ことを行動に起こせる人って輝いて見えます。
そうやって生きることは難しいことですが、何事も「仕方ない」で済ませてしまう人にならないように努力したいです。
大人こそ見るべき「子供向け映画」
「カメラを止めるな!」もそうでしたが、口コミを信じて観に行って良かったと思える本当に素敵な映画でした。
子供もちろん楽しめると思いますが、大人にこそ響く映画であることは間違いないです。
劇場中からすすり泣いている声が聞こえてきたので、大号泣したのも私が単に涙もろすぎるわけでは決してないと思いますので、興味のある方は是非!
最後に話は逸れますが、つい先日アマゾンプライムで「花咲くいろは」を見直したばかりだったので「女将が優しい」ことに勝手に違和感を覚えてました笑
いろはに出てくる女将は終始厳しいですからね…あの女将も女将で素敵ではあるのですが笑
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