A STAR IS BORN.
「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行った際に予告編を見て気になっていた「アリ―/スター誕生」を観に行ってきました!
(ロビンがブログで観たと言っていたのも個人的には気になるポイントでしたが)
レディーガガが主演という意外になんの前情報もありませんでしたが、複雑なストーリーではないので素直な気持ちで見れて良かったです。
このブログを始める以前から、映画を見る際には「作品が伝えたいことは何か」考えながら見ているのですが、この作品は途中まで一番のメッセージは何なのか、掴めずにいました。
ですが、最後の最後にわかったんです。
この映画は「ラストシーンの為の映画」でした。
※以降作品のネタバレを含みますのでご注意ください。
超高速なりあがり物語
この映画を一言で表すと、「超高速なりあがり物語」でしょうか。
レディーガガ演じる才能はあるが何物でもない女性・アリーが、ある大物シンガーに認められてからスターになる、というストーリーですが、限られた上映時間にすべてを描き切るために展開がとにかく速いんです。
まあこういったなりあがりの話は過去に沢山ありますから、そんなもんだよな~で済ますことができるので問題はないのですが。
何かを得るということは何かを失うということ、そんなストーリーから観ている我々が受け取るメッセージは端的に言うと「光と影、そのどちらもがあっての人生だ」ということなのかと自分の中で消化しようと思っていました。
他にも「観てくれている人が必ずいてくれる」「望み続ければ夢は叶う」そんなメッセージも感じましたが、物語の結末は決してポジティブとは言い切れないので主題ではないでしょう。
ですが、ラストシーンでこれまでの考えがすべて覆りました。
劇中で披露された最後の曲の為にこの映画は存在したのだと。
そう思えるほど素敵なラストでした。
ガガでなければできなかった映画
レディーガガ演じるアリーがグラミーを獲得するほど名声を掴んでいく一方で、酒とクスリに溺れて落ちるところまで落ちてしまう夫・ジャックは最終的に自ら死を選択してしまいました。
その追悼コンサートでアリーが歌うシーンがクライマックスなのですが、この曲が彼女の歌唱力も歌詞も心に響く素晴らしいんです。
しかもその曲が最後にジャックが彼女の為に書いた曲であることがわかり、「あなた以外を愛することはできない」という歌詞がお互いに共通の想いであるとわかった時には感動しました。
これまで感じていたメッセージがすべて吹き飛ぶほどの感動で、このシーンの為に見る価値があったと思えるほどでした。
この感動はレディーガガの歌唱力があってこその物だと思いますので、彼女でなければここまで感動しなかったと思います。
わかりやすく感動できる映画でした
どんなことでも幸せな瞬間だけでは成り立たないことを全体を通して伝えてくれる作品でした。
登場人物全員が誰かの事を思って行動している「悪者のいない映画」なのでストレスなく見ることができますし、何度も言うようにレディーガガの歌も素晴らしいので、悩んでました観て良かったです。
ご興味のある方は折角なら劇場で観ることをオススメします。
- アーティスト: レディー・ガガ,ブラッドリー・クーパー
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2018/11/07
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