ハッキリ言ってしまうと「蛇足」!
Vシネとしてリリースされる「仮面ライダークローズ」の劇場先行上映に行って参りました!
テレビ本編の正当な続編として、あれからの戦兎と万丈がどんな生活を送っているのか観れる!と非常に楽しみにしておりましたが、正直な気持ちを言ってしまいますと「蛇足だったのでは?」という思いが拭えません!
サクッと説明すると「1年間の戦兎たちの戦いや頑張りはなんだったの?」と言いたくなる内容でした!
では気になった点についてまとめて行きましょう!
※ここから作品のネタバレを含みますのでご注意下さい。
キルバスの存在が本編では完全スルーだった不思議!
本作の敵として登場したキルバスはエボルトの兄という設定です。
なんとブラッド星の王で、その強大な力で自らの星さえも消滅させてしまったとのこと。
本編ではとんでもない敵として描かれていたエボルトでさえも尻尾を巻いて逃げ出すほどの強敵の存在にも関わらず、今の今まで一切触れられてこなかったのが不思議でなりませんでした。
エボルトが地球を滅ぼそうとしたそもそものキッカケも崩壊するブラッド星から逃げ出したことだと思うと、なんだか急に小物に見えてきます。
まあ続編においてパワーのインフレは当然のように起こることですから、これくらいはまだまだ余裕で許容の範囲内ですが。
あっさりと記憶を取り戻す仲間たち!それでいいの??
キルバスの目的はパンドラボックスの復活。
そのためにエボルトの遺伝子を持つ万丈の力を使って不完全ながらパンドラボックスを復活させます。
すると、その拍子に甦る仲間たちの記憶!
記憶が甦ったのは人体実験を受けた人間だけ、ということになっていましたが、余りにもあっさり復活したので拍子抜けでした。
戦いの記憶を戦兎と万丈しか知らないというビターエンドはファンからも大絶賛されていた所だと思うので、それをあっさり覆してしまったのには複雑な気持ちに…。
でも、最後にパンドラボックスが破壊されてまた記憶が無くなるんだろうな…と思ったらまさかの記憶はそのままという!
正直「あの時の感動を返してくれよ!」と思いましたね。
まあ記憶を持っててくれた方が今後の客演とかで都合が良いのはわかりますが…ちょっとねぇ…。
まあこれよりも許しがたい事が起きるんですけどね…
エボルトが完全に復活しちゃったんですけど!!!
最強の敵キルバスを倒すためとはいえ、あのエボルトと協力すること自体かなり嫌だったのですがこれは未来のために仕方ないとして、倒した後にエボルトが完全に復活しちゃってるのは如何なものかと!
色々と大切な物を犠牲にしてやっと倒したエボルトがあんなにアッサリ復活って…それしか方法が無かったのかもしれませんが、周りも本気で反対しているようにも見えませんでしたし、マジで1年間の戦いは何だったんだよ!としか思えません。
あんなに綺麗なエンディングを迎えたにも関わらず、それをすべて台無しにしてしまうようなこの展開は正直見たくなかったです。
そういう意味で、この作品は完全に「蛇足である」と評価せざるを得ません。
他にも言いたいことはありますよ!
限られた尺で物語を完結しなくてはならないとはいえ、話を進める上で難しい描写をパンドラボックスの謎パワーと戦兎の天才っぷりに頼り過ぎじゃないですか?
本編でもその感じがあったと言えばそれまでですが、記憶の話にしても、クローズエボル誕生の流れにしても、重要なことがフワッと通り過ぎてしまった感が否めませんでした。
他にもライダー全員が記憶を取り戻したと思ったら人体実験を受けていない内海だけは例外だったのも寂しかったり、ポッとでの女性じゃなく、万丈とのベストマッチは戦兎しかいないでしょ!とか色々と言いたいことがあります。
2人でやっていたはずのあらすじ紹介に戦兎と万丈以外の人物が登場した謎が解けたり、戦兎たちの住処がどう見ても東映の撮影所だったりとVシネらしいネタもあって楽しめるところもありましたが、どうしても蛇足感は否めません!
なんだか期待していた分ちょっとガッカリでした…この続きは小説でもいいので、あの熱かった1年の戦いが無駄にならない結末を期待しております。
仮面ライダービルド本編の記事はコチラ
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