シーズン始まったばかりなのに感じる閉塞感
Jリーグの開幕に先駆けて、リーグチャンピオン・川崎と天皇杯覇者・浦和によるゼロックススーパーカップが行われました。
結果は0-1の敗戦。
選ばれたものしか出れない大会ではありますが、勝っても負けても賞金が1000万円しか変わらないので正直気持ちが入りずらい大会ではありますが、やっぱり負けると悔しいものです。
昨年のリーグ戦では川崎相手にホーム・アウェイ共に勝利していたので今日も順当に行けば勝てると思って見ていましたが、蓋を開けてみると完敗でしたね。
前評判通り、川崎は強かった。
と同時に、観ていて思ったのは浦和から感じる閉塞感です。
開幕したばかりだというのにもう打つ手ナシといいますか、期待よりも不安の方が多き気なるような内容でした。
シュート数はわずかに「1」
浦和の良かった所を見つけるのは正直難しく、川崎の上手さや強さが目立った試合でした。
観ていた印象でも大分押されていると思いましたが、数字上でも打ったシュートの数は「1」と完璧に抑えられていました。
この数字が示すように攻撃では怖い所を殆ど見せられませんでしたし、守備でも相手に良いようにボールを回され終始押されっぱなし…ハッキリ言っていい所ナシです。
そんな展開になった原因は色々考えられると思いますが、個人的に強く感じたのは「武藤の不在」と単純な「川崎の精度高さ」です。
響いた武藤の不在。守備の意図がわからずやられたい放題
浦和のスタメンは去年のメンバーをベースに、負傷中の武藤と青木の代わりに新戦力の杉本とエヴェルトンが入った布陣でした。
期待しかない新戦力でしたが、今日に関して言うと殆どいい所がなかったですね。
特に杉本は守備時に殆ど機能していませんでした。
サボっているわけではないと思いますが、ポジショニングが中途半端で相手にとって「嫌な」守備が殆ど出来ていませんでした。
前線から連動してハメ殺していくのが浦和の守備の基本ですから、最初のディフェンスがうまくいかないとやられたい放題やられてしまいます。
そんなこちらのミスに合わせて川崎は全員のプレー精度が高く、速いテンポでパスを繋げてくるので打つ手ナシでした。
殆どの選手がしっかりボールを保持できるので獲りどころが絞れず、浦和のディフェンスは走らされるばかりでまんまと術中にハマっていました。
こうして守備に大半のエネルギーを割かなくてはいけなくなると、いざ攻撃に移る時に迫力を出せないのは当然でしょう。
前線での守備タスクを殆ど長澤一人で担っていたような状態だったので、それじゃあ守備も攻撃もうまくいきません。
もし武藤がいればプレスバックと前への推進力が上がるので少しはいいシーンを作れたのではないかな?と見ていて思いました。
(彼のファンだからと言って、贔屓しているわけではありませんよ笑)
印象に残るのは川崎の選手ばかり…
それにしても川崎は前評判通り?いやそれ以上の強さでした。
特に強烈だったのは家長ですね。さすが昨年のMVP。
強くて上手い。あんなにも歯が立たないとは…。
それと新戦力のダミアンとマギーニョもいい選手でしたね。
何度も怖いシーンを作られました。
却って浦和の選手で目立った人と言えば…正直思いつきません。
強いて挙げるならば新加入のエヴェルトンが所々で上手さを見せていた所でしょうか。
今回は青木の代役として出ていた感がありましたが、彼の適正はあそこじゃないと思うのは私だけでしょうか?
この力でボールを奪取するより、うまくボールを散らして周囲を使うタイプに見えたので、もう少し前で使ってみて欲しいです。
果たして1週間でどれだけ修正できるのか…
殆ど良い所のなかった試合でしたが、幸いまだ「本番」ではないのでまだまだいくらでも取り返すことができます。
ただ選手交代では先に挙げた問題は全く解決できませんでしたから、果たして来週のJリーグ開幕戦までにどんな打開策を見いだせるのか…ハッキリ言って不安しかありません。
今日は相手が強すぎたという面もありますが、抱える問題は相手に依らない部分も大きいのでこのままだと苦戦の予感が…。
ただ不平不満を言っても仕方がないので、チームを信じるしかありませんね。
来週は強く頼もしい姿を見せてくれることを願って…。