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ザ イエローモンキー「9999」世界最速先行試聴会 感想~前代未聞!メンバーが登場して全曲生演奏する奇跡の「試聴会」!

2019年3月28日、おそらく日本音楽史上初であろう日本武道館でのザ イエローモンキーの新作アルバム「9999」の世界最速先行試聴会が行われました。

 

収録曲の世界初公開を武道館で、それも無料で行うなんて前代未聞のことで特別な経験になるな!とこの日を非常に楽しみにしていたわけです。

 

が、フタを開けてみればこれ以上ない嬉しい驚きが待っていました。

 

大々的に報道されていたのでご存知かとは思いますが、なんとメンバー本人が登場し生演奏での「試聴会」が行われたんです!

 

目の前で起きていることは夢か?幻か?いや、現実だ!

9999人が招待されたという今回の試聴会。

用意された客席はビッシリと埋まり、開園時間から5分ほど遅れてスクリーンにネット上で公開されている「STORY of THE YELLOW MONKEY」の未公開映像が流れ始めました。

 

そして数分間メンバーのインタビューやコメントが流された後にギターの音が鳴り響いたと思ったら突如スクリーンが落下!

そこにいたのはまさかのイエローモンキーのメンバー(+鶴ちゃん)!

 

人間、本当にビックリするようなことが起きるとただ立ち尽くすしかないんですね。

目の前に広がる光景が本当のことなのか、最初は信じられずただ立ち上がったまま、しばらく呆然としてしまいました。

 

ただ間違いなく、目にしているものが幸せな景色であるのは確かなこと。

それを認識した瞬間に感情が一気に爆発しました。

 

前日、詳細なレポートをするために用意したメモ帳を即座にしまい、そこからは発狂!熱狂!です。

 

 

メンバーが来ることは事前にアナウンスされていなかったにしても、最後の最後に「どうでしたかー?」的な感じで登場することはありそうだなと、それくらいは予想していたのですがまさかの生演奏とは…完全に騙されましたね。

 

でもこんなに嬉しいサプライズであれば大歓迎です。

 

先に謝っておきますが、当初予定していた新曲の詳細なレビューをお届けすることはできません。

完全にメモを取っている様な事態ではなくなってしまった為です。

 

その代わりに、この最高のサプライズを披露してくれたイエローモンキーへの感謝と当日の感動を書き綴っていきたいと思います!

 

新作アルバムを「全曲生演奏」した前代未聞の試聴会!そんなのアリ?

いくらメンバーが登場したとは言え、この日の催しはあくまでも「試聴会」ということだったので、1曲目から順番に新作「9999」の曲が演奏されていきました。

 

今回のアルバムの収録曲は新曲→発表済みの曲→新曲と続くので初めて聴く新鮮な感動と、すでにお馴染みとなったナンバーの盛り上がりが交互に押し寄せるという不思議な体験でした。

 

世に出したことがない新曲をいきなりオーディエンスに披露するのはものすごいプレッシャーだったことでしょう。

 

メンバーはいつも以上に丁寧に演奏しているように感じました。

新曲に関してはこちらも初めて聴くのでわかりようがありませんが、発表済みの曲もロビンは殆どフェイクを入れることなく歌っていましたので。

 

あくまでも「試聴会」という体を貫く気だったのでしょうか、MC一切なしで黙々と曲をやり続けていましたが、「Horizon」の歌詞を間違えてしまった所で耐え切れなくなってしまったようでした笑

 

一言も喋らないまま演奏だけをして帰ったら本当に伝説の「試聴会」になるなーと途中から思っていましたが、こうしたお茶目なところもイエローモンキーの魅力。

ミスを潔く認めてやり直せるのもベテランならではの強みです。

 

まあ途中で喋ってしまうのは予定外のことだったとは言え、無料の試聴会に本人が現れて演奏する時点で奇跡は起きているんですけどね笑

 

興奮まみれの各曲レポート

ではもともと行う予定でした曲のレポートをお送りしたいと思います。

先に断っておきますが興奮で殆ど覚えておりませんので、内容はかなりの薄味です!笑

 

1、この恋のかけら

早速ではありますが、この時はまだ目の前で起きていることが信じられない状態だったので一番記憶が定かではありません!笑

 

インタビューで語られていたように「8」の収録曲「峠」に続く曲ということもあり、重たい雰囲気を持つ曲でした。

 

ただ、サビのロビンのボーカルが情熱的なところや、エロスを感じる歌詞で完全に「イエローモンキー節」の曲だったと思います。

 

2、天道虫

昨年末の「メカラウロコ29」がライブ初披露の曲ですが、もうすっかりお馴染みの感がありました。

 

ただラストのサビの前の「フォウ!」の一体感はロビンが声でリードしてくれただけあってメカラの時の方がすごかったと思います。

 

天道虫に関する記事はコチラ

 

3、Love Homme

この曲に対する印象はとにかく「エロい」です笑

曲の雰囲気もですが、1曲目に続いて歌詞もエロい笑

 

歌い出しから「両性具有」といワードが出てきて、これは完全にデヴィッド・ボウイの影響を受けたな?と思わせる曲でした。

 

4、Stars

ボウイの香りを孕んだ曲が続くのは恐らく偶然ではないでしょう。

 

体を揺らさずにはいられないキャッチーさで非常に楽しい曲です。

 

メンバーの背後に設置されたビジョンに無数の星が映し出される演出が印象的でした。

 

5、Breaking The Hide

個人的には新曲の中で一番刺さった曲でした。

 

最初のサビ終わりから掻き鳴らされるエマのギターがカッコイイのなんの!

そこから一気にスイッチが入ったように曲調がハードになる瞬間が堪りません。

 

ちなみに、このこの曲の歌詞もエロくて「まさか新曲は全編エロなのか?」とドキドキしました笑

 

6、ロザーナ

ロビンのタンバリン職人っぷりが存分に発揮されるカッコよさの塊のような曲ですが、歌詞は解散を経て復活した喜びを歌っている節がありますよね。

 

「君といられた長いようで短いこの季節を信じ続けた草木が揺れているよ」

 

信じ続けた結果、こうして素晴らしい景色、時間を共有することができていることを思って少し泣いてしまいました。

 

またこれは完全に曲とは関係ありませんが、曲の終わりにずっと両手を上げていたらロビンがチラッと見てくれたような気がしましたが、恐らく気のせいでしょう笑

 

7、Changes Far Away

レコーディングではギターオーケストレーションを使用しているということでしたが、ライブでもどこかQUEENっぽさを思わさせる曲でした。

 

記憶が怪しい所がありますが確か食事にまつわる歌詞があり、新曲の中では一番パーソナルな部分が出ている曲だったと思います。

 

それと、ここで初めてわかりやすいエロスを感じませんでした笑

歌詞を読んだらそんなことはない可能性がありますが笑

 

すいません。ロザーナで感動しすぎてそれくらいしか覚えておりません笑

 

8、砂の塔

収録曲の中では披露している回数も多いので特に安定感があったように思います。

 

この曲は何といってもヒーセのベースソロですよね。

 

私はヒーセ側のアリーナで見させて頂きましたので存分に堪能させて頂きました。

この日のヒーセはいつものチャーミングさが抑え気味だった代わりに非常に堂々として見えました。

色んな表情があるのも魅力ですよね。

 

9、Balloon Balloon

全体的にカッコいい曲調なのですが、サビの終わりに入る「膨らんで~膨らんで~飛びます飛びますバルーンバルーン♪」という一節に殆どを持っていかれる曲でした笑

 

「飛びます飛びます」なんてもろ昭和なフレーズですよね。(往年のギャグがあるように)

後ろのビジョンもカラフルな大きな風船が並ぶポップなイメージで、このテイストはイエローモンキーではないと出せないものでした。

 

10、Horizon

現在のイエローモンキーを語るうえで欠かすことのできない超重要曲ですが、披露するのは福岡でのメカラウロコ28以来なので初めて生で聴いた方も多かったのではないでしょうか?

 

福岡ではサビをファンと一緒に歌うという試みがあり、その際には信じられないくらい号泣したので今回も大変なことになるな…と覚悟していたのですが、先述した通りロビンが歌詞を間違えたので一旦中断からのやり直しとなりました笑

 

おかげで大号泣は避けられましたが、結局泣いてしまったのでこの曲はやっぱり特別だな、と再確認することができました。

 

Horizonについて書いた記事はコチラ

 

11、Titta Titta

ハンドクラップが非常に似合う小気味の良い曲。

 

それでもどこか漂うムーディな雰囲気に、ロビンの「Titta Titta」の音抜けのセクシーさ!

 

新曲としては最後に収録されているものに相応しい「これぞイエローモンキー!」という曲でした。

 

12、ALRIGHT

復活の象徴であるこの曲はこの日一番の盛り上がりだったと思います。

 

オーディエンスが諸手を上げて会場一体となる瞬間は格別なものです。

全員で叫ぶ「今夜 準備 ”オーライ!”」は最高でした。

 

この曲を聴くと復活の嬉しさをすぐに思い出すことができるので、本当に思いで深い曲です。

 

13、I don't know

この曲もまた解散からの復活を歌った曲の一つですので、「ALRIGHT」と続けて収録されていることに間違いなく意味があるでしょう。

 

メカラ29以来2回目の披露となりましたが、前回よりもまとまりのある演奏に感じました。

 

ライブだと最後の「Wow Wow」のコーラスがハッキリと重なって聞こえるので曲の感じ方が大きく変わります。

 

やっぱりこの部分、ファンも一緒に歌ったらきっと素晴らしい場面になると思うのでしょうが皆さまはどう思うでしょうか?

 

I don't knowに関する記事はコチラ

「試聴会」すべてを通しての感想

それでは改めてこの日全体の感想も綴っておきます。

 

これは本当に無料なのか?とずっと信じられない光景が続く奇跡のような時間でした。

新曲に合わせて背景のCGも新しく製作されていたり、本番のライブと何も遜色がなかったので。

 

また、ステージがいつもの武道館よりもコンパクトだった為か、4人の距離感が近く、常に同じフレームに収まっていたのも印象的でした。

 

こうして沢山のお金と時間を割いて今回の試聴会を開いてくれたこと、本当に感謝しかありません。

 

そしてここまですごいことをやる所にメンバーやスタッフの本気を見た気がします。

 

それくらいの自信作ということだと思いますし、まだ一度聴いただけですがイエローモンキー独特の魅力に溢れてて、私からすると間違いなく傑作です。

 

多角的な音楽的アプローチがあり、どんなジャンルにも収まらない唯一無二の存在感があるバンドは他にいません。

 

少々過激なことを言いますと、こんな名作が売れなかったら日本の音楽業界とリスナーは死んだと言っても過言ではないと思います。

 

ファンならば当然必聴です。聴かない理由がありません。

あとはまだ彼らの魅力を知らない人達にどれくらい届くかが問題です。

 

1人でも多くの人にイエローモンキーの素晴らしさを知ってもらうために、ささやかではありますが私もこのブログでその一端を担っていきたいと思っています。

 

19年振りの新作「9999」は4/17発売です!

いよいよ来月4/17に”平成最後のロック・アルバム”「9999」が発売されます。

 

19年振りというのが強調されていますが、解散という空白があったからこそできた素晴らしい作品です。

 

インタビューやMCで19年間「待たせてしまった」と口にしている辺り、まだメンバーにはまだどこかで贖罪の様な気持ちがあるような気がしています。

 

でもそれはこのアルバムが発売されることで晴らされるはずです。

 

それこそがまさに真の復活。

ここからまた日本のロックンロールの王道を突き進んでいくことでしょう。

 

このアルバムを引っ提げての全国ツアーも控えていますし、ファンにとってはまた幸せすぎて忙しい時間が始まります。

 

今回一度客前で披露した経験を活かして、ツアーではもっと凄いものを見せてくれるでしょう。

 

珍しく半袖だったアニーが終演直後に悔しがっている映像がnews zeroで流れていましたが、このストイックさこそが一流を一流たらしめるのだと思います。

(フォロー入れてるロビンも優しさも素敵でした)

 

今回の「試聴会」は改めてイエローモンキーへの愛を感じる素晴らしい体験になりました。

 

これからも一緒に人生を歩めることを本当に幸せに思います。

 

非常に長くなりましたが最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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ついに発売された「9999」の全曲レビューはコチラ

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