感想文自由形。

自分で見たもの、聞いたもの、やったこと、あらゆる体験の感想文を自由気ままに綴っています。

ザ イエローモンキー「GRATEFUL SPOONFUL」ツアー 4/27静岡エコパアリーナ♦ セトリ&感想

去る2019年4月27日、静岡エコパアリーナにてザ イエローモンキーの全国アリーナツアー「GRATEFUL SPOONFUL」の初日公演が行われました。

 

大規模なツアーは再集結した2016年以来、そして今回は19年振り待望の新作であり究極のロック・アルバム「9999」を引っ提げてのツアーということで期待が物凄く高くなっていましたが、その高いハードルを悠々と超えてくる素晴らしいライブでした。

 

ではまずこの日のセットリストをご覧ください。

 

2019/04/27

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR「GRATEFUL SPOONFUL」

静岡エコパアリーナ

1.この恋のかけら
2.ロザーナ
3.熱帯夜
4.砂の塔
5.Breaking The Hide
6.聖なる海とサンシャイン
7.Tactics
8.天国旅行
9.Changes Far Away
10.JAM
11.Balloon Balloon
12.SPARK
13.Love Homme
14.天道虫
15.バラ色の日々
16.悲しきASIAN BOY
EC1.Titta Titta
EC2.太陽が燃えている
FC3.SUCK OF LIFE
EC4.I don't know

 

なんといっても今回はアルバムツアーですから「9999」の収録曲を中心に、そこに挟まれるイエローモンキーの”横綱”曲の数々…ツアーの幕開けとしてこれ以上ない完璧な構成だったのではないでしょうか。

 

トランプのマークで内容が変わることが明言されていて、この日のは「華やかさ」がテーマということですが、その言葉通りでした。

 

すべての瞬間が最高でしたが、その中でも印象的だった瞬間を紹介させて頂きます。

 

1.この恋のかけら

果たしてどの曲から始まるのか誰もが楽しみにしていたところだと思いますが「9999」の1曲目であるこの曲からのスタートでした。

 

やはりアルバムツアーの最初ですからこの曲以上に相応しいものはないでしょう。

 

”アルバムを作ってツアーに出る”

ロックバンドとしてあるべき姿に戻ったことがこの始まりの曲に詰まっていて、これで真の復活を果たせたんだな…と思ったら自然と涙が溢れていました。

 

「残された時間は長くはないぜ」

言葉にすると寂しいことこの上ありませんが、これは誰にでも同じことでもあります。

 

ただそういった事実を認めるからこそ「今」の幸せを感じることができます。

 

改めてライブで聴くと非常に「刺さる」曲でした。

 

3.熱帯夜

今回のツアーの楽しみとして「9999」収録曲以外にどんな曲を演奏するのか?という点がありますが、その1つ目は「熱帯夜」でした。

 

開始直後の高いテンションがこの曲のイントロが掻き鳴らされた瞬間にもう1段階上に行きましたね。

ここで会場の雰囲気が完全にひとつになったと思いました。

 

個人的に最高だったのは曲のアウトロでロビンが促した「fu~fu~♪」の合唱です。

 

ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」と同じフレーズに人差し指を突き立てたポーズ、この時のロビンはもう完全にミック・ジャガーでした。

その佇まい、その風格、それは紛れもないロックンロールの王者のそれでした。

 

再集結のキッカケとなったバンドですから当然意識していないことはないはずです。

私も1度ライブを観たことがありますが、とても70歳を超えているとは思えないパフォーマンスで釘付けになったことを鮮明に覚えています。

 

その時観たものと同質のものをこの瞬間のロビンに感じました。

 

8.天国旅行

この壮大なロック・ナンバーが作れるのは日本ではイエローモンキーくらいのものであろう代表曲の1つでもあります。

(と個人的に思っています)

 

再集結後に何度か披露されている曲ではありますが、この日はギターの前奏をロビンが弾いていました。

 

過去のライブ映像でしか観たことない姿だったので嬉しかったです。

 

ただこの曲で一番気持ちが昂った瞬間は終盤、アニー怒涛のドラム連打でした。

 

まさに感情が爆発したかのような激しいドラミングで体に衝撃が走りました。

 

音の迫力も凄かったのですが、あんなに感情が乗ったドラムは初めて聴きました。

 

「新曲」+「横綱」の組み合わせは最高以外の何物でもない!

今回は3曲挙げさせて頂きましたが、全曲がハイライトと言っても過言ではないほど最高のライブでした。

 

ライブでは一応”初披露”となる新曲たちはとても初めてとは思えないくらい馴染んでいて「Breaking The Hide」「Balloon Balloon」のライブ映えは想像を超えてきました。

 

「Titta Titta」の「この世は最高だよ」というフレーズの多幸感はイエローモンキーのライブでしか感じられないものだったと思います。

 

そこにライブでは必ず盛り上がる横綱曲のオンパレードですからね。

安易な言葉ではありますが「最高」以外の言葉で形容するのが難しいです。

 

会場が爆発する瞬間が何度もあって終わった直後はフラフラでしたが、とても幸せな疲労感でした。

 

終演後にアニーが言った「初日バッチリ」この言葉がこの日のすべてだと思います。

 

「平成最後のライブ」に本当に素晴らしいものを見せて頂きました。

 

新曲たちはこれから披露するたびにもっと良くなっていくことを思うと次のライブが楽しみで仕方ありません。

 

そしてその「次」はすぐにやってくるんですよね。

やっぱりツアーって最高です。

 

「特別」が「日常」になる”特別”

では最後にこの日を迎えることができた喜びを記しておきます。

 

 

こちらは終演直後の私のツイートですが、この短い言葉だけでも十分なくらいでした。

 

再集結のライブから3年が経とうとしていますが、この日までに行われていたライブはやっぱり「特別」なモノだったんです。

 

そりゃイエローモンキーがライブをしているわけですからそれが特別な瞬間にならないはずがないので、これからも「特別」であることには変わりありません。

 

ただ今回「アルバムを出してツアーをする」というロックバンドとしてあるべき形に戻ったことで真の復活を遂げ、この「特別」が「日常」に帰ってきました。

 

こんなに特別な出来事が、人が、曲が「日常」になった日。

これを特別と呼ばずして何と呼べばいいのでしょうか?

 

もう活動休止や解散の過去に憂いを覚える日々は終わりです。

 

平成の最後にロックンロールの王者が帰ってきました。

 

そしてその覇道はまだ始まったばかり。

 

これから続くツアーでもっと沢山の感動に出会えると思うと、こんな幸せはありません。

 

観た人全員にとって忘れられないライブになること間違いなしです。

 

この伝説をご自身の目でお確かめになってください。

 

それでは次は5/25福井♣の感想でお目にかかりましょう。

 

f:id:writer_A:20190429184231j:image

ツアーの核となるアルバム「9999」の記事はコチラ