難しい試合になるとは思っていましたが、まさかあのような展開になるとは誰が予想したでしょうか…。
色々と物議を醸す内容になってしまいましたが、私はいつも通り感じたことを書きたいと思います。
浦和からすると敗戦という最悪の結果ではありますが、いちサッカーファンとしては今後見ることが出来ない(見たくもない)試合を見ることが出来たというある種の清々しささえ感じました。
[試合結果]浦和レッズ 2-3(前半2-0) 湘南ベルマーレ
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2019年5月17日
得点者 22分 長澤和輝、25分 アンドリュー、47分 菊地俊介(湘南)、79分 菊地俊介(湘南)、90+4分 山根視来(湘南)
入場者数 23,221人[19:33・埼玉スタジアム]#urawareds #浦和レッズ #Jリーグ #サッカー pic.twitter.com/JXuKubW8N7
大幅なメンバーチェンジの効果は?
この日のスタメンは来週火曜日のACLを見据えた陣容で、これまでほぼ固定化されていたメンバーから大幅な入れ替えがありました。
今回初めてベンチに入った選手やケガから戻ってきた選手もいて新鮮味があり、逆に期待感しかないメンツでしたし、前半はこの起用が完全に功を奏していました。
前半に獲得した2点はどちらもファインゴールで「このメンバーの方が強いんじゃ?」と思わせてくれるような素晴らしさでした。
「やってやろう」という意気込みと若返った勢いを感じられてこれ以上ない理想的な展開でしたが、残念だったのは躍動していたナバウトの負傷交代。
戦列を離れていたファブリシオが長い時間プレーできたというポジティブな面もありますが、ナバウトは非常にエネルギッシュで気合いに満ち満ちていたのでケガによる交代は非常に残念でした。
ファブリシオのプレーは久々に見ましたが、どんな場面でも落ち着いている彼のプレーはやはり頼もしい。
遠くからでもシュートを狙う姿勢もチームに欠けていた部分なので、まだまだ長いシーズンを考えると彼の復帰は本当に嬉しいです。
荻原も前節の悔しさを晴らすかのような積極的なプレーが目立ちましたし、柴戸も色々な所に顔を出して相手をよく潰していて、これからもっと試合に絡んで欲しいと思いました。
審判だけがゴールに気付かなかった世紀の大誤審。
ポジティブな面に関しては触れ終えましたので、これからはこの試合を語る上で避けることはできない事柄について。
湘南・杉岡のポストを叩いてそのままネットを揺らしたシュートでしたが、これがまさかのノーゴール判定。
スタンドからでもハッキリとゴールインしているのが分かったので、私自身は悔しさで一瞬下を向いていたのですが、何やら周りが騒がしいと思ったらいきなり浦和の選手が相手ゴール前に侵入しているじゃないですか!
何が起こったのか全くわかりませんでしたね。
初めは何か湘南川に反則があってクイックスタートでもしたのかと思いましたが、杉岡のプレーに反則の要素はありませんでしたから、その可能性は低いはず…。
なのに浦和のキックオフからリスタートしていない…わけがわからないまま様子を見ていたら湘南ベンチ前が騒然として、そこで杉岡のゴールが認められていないことに初めて気が付きました。
誰の目にも明らかなゴールで、キーパー西川もぶっきらぼうにボールをセンターに返していましたので失点を完全に認めていました。
だが審判だけがゴールラインを割ったことに気付いていなかった。
審判がプレーオンのサインを出したので選手としてはそれに従うしかなく、プレーを続行した浦和の選手に非はないと私は思います。
浦和としては「助かった」形になったワケですが、このまま試合が進んで勝っても非常に後味が悪いので「あのゴールが認められていても勝っていた」と言えるように無失点で行って欲しかったのですが、そんなことを考えてしまった時点で”負けるべくして負けた試合”だったのかもしれません。
湘南の戦いは「お見事」としか言いようがない
圧倒的な運動量を誇る湘南相手に苦戦するビジョンしか見えていなかったのですが、前半はこちらの勢いで予想を遥かに上回る形で押すことが出来ました。
ただ相手は前半抑えていたことと「誤審」による気持ちの面でのブーストがあり後半は完全に相手のやりたいようにやられてしまいましたね。
誤審でより湘南のテンションが上がったというのはもちろんあると思いますが、このことがなくてもきっとやられていたでしょう。
そう思えるほど湘南の勢いは凄まじかったですし、浦和の失速も酷かった。
最後まで迫力を持って前に行ける湘南の運動量の豊富さには敵ながら見ていて清々しさを感じるほどでした。
どんな逆境にあっても最後まで諦めない姿勢でいたからこそ、最後に劇的なゴールが生まれたのでしょう。
もう自分たちが情けないのと湘南のプレーがお見事すぎて素直に拍手を送ってしまいました。
埼スタに来ていた湘南サポーターは少なめでしたが、一生語り継ぐことが出来るであろうゲームになったと思うので、こちらも素直に「おめでとう」の言葉を送ります。
もう2度とこんなことがありませんように…
ということで個人的には誤審に関係なく負けていた試合だと思うので、きっぱりと忘れて次の大事なゲームに向けて切り替えていきます。
いくら誤審に関してファン・サポーターが騒いだところでもう過ぎてしまったことには変わりありません。
今後こういったことをなくしていくかはJリーグがどう対応していくか、でしかないですし。
ただ今回のような明らかな誤審は誰も幸せにはしませんから、二度とないようにしてほしいです。
さあ次は大事な大事な北京国安戦です。
スコアレスドローでも突破できるなんて考えは捨てて、勝って気持ちよく次のステージに行きましょう。
…と無理にでもポジっていくしかないなぁ…。
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