直近の試合ACLで素晴らしい試合を見せてくれたので、これをキッカケに連敗中のリーグ戦でも浮上していきたい広島戦でしたが、4失点の完敗でした。
明らかに足りていない運動量と相手をフリーにしすぎてしまった集中力の欠如…その原因は連戦の疲れや気温の高い時間に行われたなど色々あると思いますが、問題の本質は随分前から言われ続けていたことです。
私が何を言った所で変わるものでもありませんが、現地で飛び跳ね声を枯らしている人間としては何か言わないわけにはいきません。
ただ、あまりにも酷い負けっぷりでいつもは試合の翌日に書く感想記事を書く手も進まず、今もまだ消化し切れていない所があります。
[試合結果]浦和レッズ 0-4(前半0-2) サンフレッチェ広島
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2019年5月26日
得点者 6分 森島 司(広島)、25分 ドウグラス ヴィエイラ(広島)、63分 ハイネル(広島)、80分 渡 大生(広島)
入場者数 33,235人[14:03・埼玉スタジアム]#urawareds #浦和レッズ #Jリーグ #サッカー pic.twitter.com/DXb8NFgkRR
確かに厳しい条件。でもそれは相手も同じ。
5月とは思えぬ気温で尚且つ14時キックオフということで選手はもちろんサポーターにも厳しい条件でした。
ただそれは相手も同じですから、運動量低下の理由にはなりません。
何なら広島はオーストラリアのアウェイゲーム上がりでしたから条件としては相手の方が厳しいくらいでした。
でもこの試合に対する準備には明らかな差がありました。
こちらは長澤もフル出場したようなもんなのでスタメンに全く変更なし。
対して相手はかなりメンバーを温存していたらしいじゃないですか。
オリベイラは試合後に自分の起用ミスだったと認めていましたが、この日スタメンだったメンバーはこれまでもずっと出ていた選手ばかりなのですから、誰の目にも疲弊しているのは明らか。
リーグとACLのどちらをも狙うためにベストだと思うメンバーで挑むのはいいですが、長いシーズンを考えたらその「ベスト」なメンバーというのはシチュエーションによって変わってくるはず。
実力だけでなくその時のコンディションも含めて「ベスト」のメンバーで挑まなければどこが相手だって勝てません。
元よりオリベイラには戦術がないことを批判してきましたが、唯一の生命線だった粘り強さも疲れていては発揮されませんから、このままではハッキリ言ってお先は真っ暗。
次の相手はリーグ屈指の強敵である川崎とはいえ、これ以上の負けは許されない状況で果たしてオリベイラはどんな手を打つのでしょうか…。
と、書いている途中にまさかのオリベイラ電撃解任!
これにはかなり驚きましたね。
このようなことになるとしても次節の結果を待ってからだと思っていましたから…。
まず責任の所在を明らかに。そして大槻さんに甘えるな。
試合後にGMは「解任はない」とハッキリ宣言していたのにこの決断…一体誰の指示でこの決定がなされたのでしょうか。
現場の人間を処分してそれで終わり!でいいはずがありません。
上の人間にも監督を任命した責任が生じて然るべきですから、その点をハッキリしないといずれ同じこと繰り返すでしょう。
昨年と同じように突然の監督解任の後を引き受けてくれるのは大槻さんですが、その手腕は信頼していますので本当に感謝しかありません。
ただクラブの大槻さんに甘え切った姿勢には怒りがこみ上げてきます。
こんな失礼な形で2度も監督を引き受けてくれる人なんて他にいませんよ。
彼のことをもっとクラブは大事に扱わないといけない。
(そのつもりはあったのかもしれませんが…)
何があろうと大槻さんを支える。
思うような結果が出なくても心中する覚悟でいないとクラブの未来に関わります。
次の川崎戦、違った意味で大事なゲームになりました。
オリベイラの進退が懸かるゲームになるかと思いきや、大槻さんの初陣という全く違った意味で次の試合が大事になりました。
ここで上位の川崎に一泡吹かせることが出来れば最高ですが、そう簡単にはいかない相手です。
(ゼロックスでは力の差を見せつけられましたからね…)
果たしてこの監督交代がどのような結果をもたらすのか…非常に楽しみになってきました。
というかもう無理にでも盛り上げていくしかありません。
大槻さんの漢気に選手だけでなく、サポーターも応えなくてはいけませんから。
オブリガード、オリベイラ。
では最後に浦和を去ることになったオリベイラへ。
就任が決まった時はとりあえず連れてきた感があって正直懐疑的でしたが、試合を重ねる毎に信頼できるようになり最終的には天皇杯優勝という結果を残してくれました。
あの優勝は彼でなければ成しえなかったと思うので素直に感謝しています。
ただ攻撃に関してすべて選手任せだったという至らない所もあったのは確か。
浦和に必要なのは「スタイル」を確立できるような監督です。
その点で遅かれ早かれ退任するのはわかっていましたが、このような形になるとは思っていませんでした。
まあ大変な時に就任して結果を残してくれたのですから彼を悪く言うことはできません。
ということで改めましてありがとうオリベイラ。
さあ、怒っていようが感傷に浸っていようが試合はすぐにやってきます。
本当に大事な一戦…勝敗はもちろん大事ですが、必死に戦う姿勢をとにかく見せて欲しいです。
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