感想文自由形。

特撮、アニメ、ドラマ、映画などの感想をジャンル問わず、とにかく自由に綴ります。

映画青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」感想~沢山の「優しさ」が詰まった感動作!

青春ブタ野郎シリーズ(こうして文字にすると強烈笑)の劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を観ました。

 

アニメシリーズのそのまま続きであり、個人的には劇場版に該当する箇所からは原作も読んでいないので非常に楽しみにしていたワケですが…久々に映画館で大号泣の名作でした。

 

※以下、作品のネタバレがありますのでこれからご覧になる方はご注意ください。

 

「青ブタ」のここが好きなんです!

「さくら荘のペットな彼女」の原作を電車で呼んで泣くのを堪えるのに必死だったことがあるくらい、原作・鴨志田一先生のファンなので当然「青ブタ」も好きで、アニメ化された際も楽しく見ていましたが、この劇場版の”ヒロイン”牧之原翔子のストーリーは泣けるという噂を聞いていたのでかなり期待して見に行きましたが、軽々それを超えてきました。

 

個人的にこの作品の魅力はSF要素とド直球ラブコメ要素が融合したストーリーと、とにかく優しすぎるメインキャラクターにあると思っていますが、それは劇場版でももちろん健在で、主人公・梓川咲太に至っては人間味がありすぎて逆に人間離れしているように見える矛盾を感じる程でした笑

 

今回もSF関連の話は若干ややこしいので中途半端な知識で語ることは控えますが、とにかく突然現れた大人の翔子さんは未来からきた存在で、その心臓は事故に遭った咲太から移植されたものであったということなのですが、その事実を聞かされた時の咲太が自分が死ぬことに対するショックを受けるのではなく、翔子さんが生き延びることに安堵している様子で、どこまで人のことを優先して考えられるやつなんだと驚きました。

 

こうした誰にも真似できないようなことをサラッとやってのけるところにヒロイン達も惹かれるんだな…というのがわかりやすいのが近頃のハーレムものとは違うところで好感が持てるのですが、さらに咲太のいいところとして”すぐ泣く”ところが挙げられます。

 

強い信念があり言動にブレがない強さもありますが、信頼している人に対しては素直に弱みを見せられるところもあって、本作でもどのキャラクターよりも泣いていました笑

 

こういう主人公って今時珍しいですよね…最近のラノベ原作のものはニガテなものが殆どですが、「青ブタ」に関しては私が好きだった頃のラノベ主人公の雰囲気があります。

 

そして魅力的なのは主人公だけじゃないのが「青ブタ」の面白いところです。

 

歴代トップクラスにいい女な麻衣さん

どんなに魅力的なヒロインが現れようと、咲太の正妻ポジションを譲らない絶対的ヒロイン・桜島麻衣のいい女っぷりは劇場版でも健在でした。

 

彼女もまた咲太と同じでブレない芯を持っていながら時折見せる弱みのギャップが堪らないキャラクターですが(私情が大いに入っています笑)、とにかくもう本作の麻衣さんは優しさが過ぎるほどで、その優しさ故に彼女の身に起こる展開には本当に驚きました。

 

咲太も麻衣さんも自分のことよりも相手を考えられる辺り、似た者同士のカップルで本当にお似合いだと思います。

 

愛する人のために自分の幸せも命も捨てられるって究極に相手を想うことですからね…それが出来てしまう2人の間に付け入ることは誰にもできないなと、改めて見せ付けられました。

 

過去を改変してしまい2人が出会う歴史がなかったことになってしまう可能性があるかもしれない、という所で「また絶対に見つける」とお互いに誓い合うシーンは愛が深すぎて涙が止まりませんでした。

 

原作の段階から私の好きな要素というのを殆ど満たしていて、大好きなキャラクターではありましたが、今回の劇場版で歴代でもトップクラスに好きになりました。

 

とにかくもうみんな優しい!

本作にはこれまでのヒロインが総出演しますが、麻衣さんに負けず劣らずみんな魅力的なのも「青ブタ」の素敵なところです。

 

大人になった翔子さんが現れた理由に行き着き、咲太が取るであろう行動をわかった上で「止める」ことをしなかった双葉の優しさ…恋愛だけでなくこうした友情もしっかり描くところ”青春”を感じます。

 

咲太が生きていることを知った時の反応には思わずもらい泣きしてしまいました。

 

また、過去に戻った咲太を最初に認識してその存在を確定してくれるのは誰なのか?というところでその大役が古賀だったのも痺れましたね。

 

未来からきたなんてとんでもないことを言う咲太のことを何の疑いもなく信じる辺り、これまでの積み重ねが見られて嬉しかったです。

 

そして忘れてはならない翔子さん。

咲太を困らせているに見えて元々自分ひとりが犠牲になるつもりだったのは見ていて辛いものがありました。

 

ホントどのキャラもあっさりと人のために自分を犠牲にする選択肢ばっかり選んでいて、ここまで優しさに満ちた作品は久しぶりです。

 

優しさに満ち満ちた名作です

みんなが誰かの為を想って行動した結果、最終的にみんなが幸せになる最高の結末を迎えるわけですが、これもまた優しさに満ちていて最高でした。

 

SF的な見地からするとガバガバな部分は実際あるかもしれませんが、そこに拘ってつまらなくなるよりほんのちょっとの奇跡で美しい物語が見れるほうがイイに決まってます。

(例を挙げるなら「Kanon」や「クラナド」のような)

 

過去改変の影響で翔子さんと咲太の繋がりは失われてしまったと思われたところで、お互いの存在を思い出すラストシーンは反則です…泣くに決まっているじゃないですか…笑

 

正直思い出しきれないくらい泣いてしまったシーンばかりで、全部書いていたらキリがないほどで、何度も見直したいと思える素晴らしい作品でした。

【チラシ付き、映画パンフレット】青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 通常版