かつてここまで話がサクサクすすむライダーがあったか?いやない!と思わず反語を使いたくなるほどテンポの速い仮面ライダーゼロワン第5話の感想です。
毎度のように驚きの新要素をぶち込んでくるので置いていかれないようにするのが大変ですが、これが「令和の仮面ライダー」だと思ってそろそろ慣れないといけませんね笑
漫画家がAIになる未来はくるのか?
今回取り上げられた職業はマンガ家でしたが、近い将来に本当に劇中のように作品が作られるようになったとして、本当に良い作品というのは生み出されるのでしょうか?
何年も前から“いずれAIにとって代わられる職業”が話題になっていますが、クリエイティブ性の高い作家業というのはそこから最も遠い位置に属していると考えていたので完全にこちらの想像を超えたことを描いていてハッとさせられました。
すでに作画崩壊が騒がれる時代になっているのでクオリティの安定した作品を供給できるのは良いことかもしれませんが、それだとマンガ家という職業だけでなくマンガ自体も価値がないものになってしまうのではないでしょうか。
“AIに仕事を取られる”なんて完全に他人事だと思っていましたが、こんな未来がくるのかもしれないと思うとゾッとしたので今回のストーリーには引き込まれるものがありました。
考えるほどに怖ろしいSランクのヒューマギア
なんていきなりまとめのような入り方をしてしまいましたが、細かい所を見ても見逃せない要素があったので触れていきましょう。
まず、ヒューマギアのオーダーはランクによっては見た目を自由にカスタマイズできるということです。
今回登場したヒューマギアは「見た目なんてどうでもいい」とおまかせのような感じで注文されていましたが、Sランクならば完全に好きなビジュアルにできるというのは非常に大事な要素なのではないでしょうか?
例えば死んでしまった人と瓜二つのヒューマギアを作ることも可能ですし、今も生きている人間の生き写しの存在を作ることもできるワケです。
耳の部分にパーツが付いている点以外は全く同じ見た目の存在がもう一人いるとなると良いようにも悪いようにも色々な使い道が考えられます。
何なら悪用される可能性の方が高いと思えるのでこのサービスは問題があるなと感じました。
多くの作品において死者を蘇らせることはタブーとして扱われますが、それと似たようなことが簡単にできてしまう世界…これは後の展開に大きく関わってきそうな予感しかしません。
その”情熱”に嘘はナシ。
この作品において「ヒューマギアに心はあるのか?」というのが大きな命題になると前回の感想で書きましたが、今回も早速その問題に一歩踏み込んでいましたね。
AIには心もとい情熱が宿ることがないというのが「ゼロワン」の世界では定説となっている節がありますが、滅亡迅雷が狙うヒューマギアはその一端を見せた個体ばかりです。
今回マギア化したジーペンには完全に自我のようなものが発言していたように見えました。
それにイズも先代社長の言葉から”情熱”を理解していたようでしたし、最初はあくまでも教え込まれた、そうプログラミングされたからと言い切ることができるかもしれませんが、人間だって初めは誰かのマネから入ることが自然であって、それがいつしか自分のものになっていくものです。
たとえ初めは模倣であったとしても、いずれ自分の中に宿っているものと言うこともできるのではないでしょうか?
早くも命題の答えに辿り着いてしまいそうなシーンが見られて非常に“熱かった”です。
アツアツのフレイミングタイガー
“熱い”といえばゼロワンの新たな力もかなり熱そうでした。
初めて或人発信で誕生した力でしたが、ド派手な演出で単純にカッコよかったです。
何だか拳法チックな戦闘スタイルはなんだか「オーズ」っぽいと思ったのは私だけでしょうか?
バルカンもゼロワンの正体を知ってから寧ろ好意的になって横から「炙れ炙れw」といった感じで早くもよいコンビ感を見せていましたし、戦闘に於いても見所のある回でした。
それにしても、戦いの最中にも関わらず笑ってしまうくらい或人のことがツボって今後に影響でそうですよね笑
次回も絶対にみ~ナイト!
ということで、本人よりもイズの方がよっぽど「或人じゃ~ナイト!」をギャグとしてうまく使いこなしていたゼロワン第5話の感想でした。
最後の最後に滅が迅を息子と呼んだのはワケアリな感じしかしないのでその真意が気になります…或人の父親がヒューマギアである対比として迅がヒューマギアなんてこと…あるのでしょうか?
次回は声優型ヒューマギアのお話になりますが、またしても深い所に突っ込んでいきそうな感じなので早くも楽しみで仕方ありません。
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