感想文自由形。

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映画「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」感想~新機軸で描かれたプリキュア映画の新たな傑作!

プリキュアの映画が公開されると秋になったなぁ…という感じがします。

 

ということでスタプリの映画を公開初日に観てきましたのでその感想を。

 

事前の告知ポスターなどから今回の映画は泣ける作品になりそうな予感を勝手に感じでいましたが、思った通りの素晴らしい感動作でした。

 

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全く新しい機軸の”プリキュア映画”

まず、この映画は従来のプリキュア映画とは少し変わったコンセプトで作られていましたが、それが完全に功を奏していましたね。

 

映画の基本的な構成としてテレビシリーズで戦っているのとは別の大きな敵に立ち向かうというのがありますが、今回はそのお決まりのパターンを大きく崩してきました。

 

私自身、毎回いきなり現れたポッっと出の敵と戦う流れはマンネリを感じていましたし、その決まったフォーマットの中では伝えたいものも伝えられないと考えていましたので素晴らしい方向転換だったと思います。

 

戦いを通さずともメッセージを伝えられる力がプリキュアにはありますからね。

 

なんならこれまでの作品と比べてもトップクラスにメッセージのある作品になっていました。

 

ララが主役の物語

星の爆発から生まれた新たな星の元であるスタードロップ・ユーマとの出会いから始まる物語でしたが、この未知の存在を通してララの成長や本心を見ることのできる作品となっていました。

 

そう、この映画の主役はララなんです。

 

宇宙を彷徨い偶然地球に降り立ったという自分と同じ境遇のユーマに感情移入をする中でララに母性のようなものが目覚めていましたが、この要素をテレビシリーズでやろうとすると1話では収めることは難しいでしょうから映画に回したのは正解だったと思います。

 

始めのうちは自分に似ているからこそユーマを受け入れられずにいましたが、きっと昔の自分を見ているようで腹が立っていたんでしょう。

 

言う事を聞いてくれないユーマに「もし悪い奴に捕まったらどうするの」と声を荒げたシーンには彼女が本編では全く見せていない異星人ならではの不安が見て取れました。

 

確かに、姿形は似ていても別の星に一人でいるのは不安でしょうがないはずです。

 

それでも不安や心配をおくびにも出さず暮らしていられるのは最初に出会った人間がひかるだったから、それだけでしかないんですよね。

 

でもそれが本当に大切なことだったということをララはちゃんと理解していることがちゃんとわかったのは良かったです。

 

本人には照れくさくて言えないというだけだと思いますけどね…本編でもいつかこのような展開が見れるでしょうか。

 

もし最終回で描かれたら死ぬほど号泣する自信があります笑

 

これが新しいスタンダードに?

先に書いたように、本作は戦いよりも”出会いと別れ”に主眼が置かれています。

 

その中でも敵として現れた宇宙ハンターたちにはそこそこの強キャラ感があって緊張感がありました。

 

おかげで劇場版ならではの迫力のある戦闘シーンが観られましたからね。

 

本編ではご無沙汰な宇宙空間での戦闘もたっぷり観れましたし、12星座モチーフの衣装を全て用意する気合の入れようには賞賛しかありません。

 

そしてサブタイトルにもあるように歌にもかなり力が入っていました。

 

先行して本編のエンディングで流れていた時点でよい曲だと思っていましたが、劇中で聴くとさらによく聴こえましたね。

 

正直に言ってしまうと唐突に歌いだした感はありますが「マクロス」が好きな私からすれば歌の力で何とかしてしまう展開は大好物ですので十分すぎるくらいに刺さったというのが事実です笑

 

宇宙というスタプリならではの舞台で絵的にも非常に美しかったですし、今作の評判次第では歌をテーマに据えるのが今後のプリキュア映画のスタンダードになるかもしれませんが、このハードルは越えるにはかなり高いので次の映画がどのような機軸でくるのか期待半分不安半分といったところでしょうか笑

 

2年連続の「キュア泣き」でした

では最後に最も感動したシーンについて書き記しておきましょう。

 

一気に成長し早くも星になりかけていたユーマがひかる達と一緒に回った世界中の風景を再現していたのはそれがユーマのなりたい星の姿、夢だからといったフリがあった後に現れたユーマの容姿がひかるとララを掛け合わせた姿だったところで号泣してしまいました笑

 

二人の存在がユーマにとってなりたいだった姿というのはユーマに対する想いがしっかり伝わった証拠ですからね…言葉を交わすことがなくてもわかりあう事ができるなんて素晴らしいじゃないですか。

 

ララがひかるからもらった優しさをユーマにも伝えられたということでもありますからね…今書きながらそのことに気付いて改めて泣けてきました笑

 

戦いを通してでも伝えられるメッセージ性ではありますが、今回の形の方がより深い所に突っ込んでいけるので本当に素晴らしい判断だったと思います。

 

心に残る傑作です!絶対に観てください!

ということでこれまでとは違う機軸のチャレンジングな作風でしたが、おかげで心に残る素晴らしいものになった「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」の感想でした。

 

スタプリならでは、スタプリだからこそ描ける素敵な作品になっていたと思います。

 

ララが主役にはなっていますが、他のプリキュア達にもしっかり見せ場がありましたし、美しい景色が沢山見れるので子供の目にもきっと楽しい作品になっているハズです。

 

本編でもきっと扱われるであろう重要なテーマにも触れているところがあるのでファンには是非鑑賞しておくべきでしょう。

(映画館に行くのが恥ずかしいのならソフト化してからでも!笑)

 

にしても「キュアモフルン」に続いて田中監督は劇場版でもいい仕事しますねホント…素晴らしい!!

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