国内では苦戦をしながらもACLでは勝ちを重ね遂にたどり着いた決勝…相手は2年前と同じアルヒラル。
中東のチームとは決勝まで来ないと当たらないのでお互いにやりづらさみたいなものがある難しい戦いになることが予想されましたが、そのディスアドバンテージは残念ながら浦和の方が大きかったです。
これまでとは全く違う戦い
国内では残留争いに巻き込まれているにも関わらず、ACLではなぜ好成績を残せるのか?ということがネット記事になるほどその正しい理由はよくわかっていない所がありますが、個人的には”相手の出方”が一番の要因だと思っています。
ACLで当たるチームは前線に強烈なタレントを並べて個の力で押してくるチームが多く、その対処方に関してはこれまでの経験から対処のメソッドというのがある程度確立されているところがあります。
それを実行・実現できるのが難しいのですが、浦和はこの点に於いての豊富な経験値で乗り切ってきました。
しかし、決勝で初めて相対する西アジアのチームの戦い方はこれまで対戦してきたチームとは全くの別物なので”メソッド”が通用しない。
前線に強烈なタレントがいることは変わらないのですが、明らかに組織ができているんですよね…東と西、お互いに大会を通じて初顔合わせという条件は同じですが、これまでとの違和感は東の方が大きかったでしょう。
2年前に対戦した時も「これまでの相手とレベルが違う」ことをヒシヒシと感じていましたが、今回ではうまく行っていない国内の状況も相まってより強烈に相手の強さを見せ付けられました。
まだ前半が終わっただけです
数少ない相手の情報として「ゴミスとジョビンコに要注意」「サウジアラビア代表選手が多い」「国内にアンチが沢山いる」などがあり、それぞれの確度は高かったのですが、蓋を開けてみたら右サイドのペルー代表・カリージョがとにかく強烈だったという。
ゴミスとジョビンコも確かに強烈でしたが、センターに位置する選手ならこれまでも抑えてきた実績があるので大丈夫だろう…と思っていたところもあったのですが、サイドにもあんな怖い選手がいたとは…成す術なくやられてしまいましたからね。
前半からずっとやられっぱなしだったので後半の修正に期待したのですが余計に押し込まれてしまったのは頂けなかったです。
ただどう対策をすれば良かったのかと言われると、選手を交代すれば済む問題ではないんですよね…左サイドに限ったことではなく、戦況を変えられる選手がベンチに座っていないのは痛かった。
杉本なんて何しに入ってきたのかわかりませんでしたからね…それはいつものことなんですが笑
選手層の薄さを嘆きたくなる反面、よくこのメンツでここまで勝ち上がってきたなと思いました。
まあ2試合の合計で勝敗が決まる事を考えるとまだ前半が終わっただけなので、残された時間で対策をしっかり練ってもらうしかありません。
福島サンキュー。サンキューな。
ネガティブなことばかり書いても仕方ないのでポジティブな面にも触れておきましょう。(個人的には事実を述べているだけで全くネガティブなつもりはありませんが!)
まずは決勝の場面で急きょ出番が回ってきた福島に関して。
随所に素晴らしいセーブを見せてくれましたね…初めから彼に対する不安はありませんでしたが、思っていた以上のデキには驚かされました。
失点シーンは判断ミスかもしれませんが、あの位置からのシュートでは正しいポジショニングを取っていても防げたかわからないので責める事はできません。
それよりも防いでくれたシーンの方が多かったですからね。
改めて2ndキーパーに実力のある選手がいてくれることの重要性をわからせてもらいました。
彼が控えにいることで西川も日々のトレーニングをより集中して取り組めるということもあるでしょうし…これからも福島には色々な面でチームを支えてほしいです。
そしてもうひとつのポジティブ要素はあわや2失点目か?と思われたところの謎のオフサイド判定とハンドっぽく見えたシーンの数々ですかね。
どれもVARが導入されていたらこちらにとって不利な判定になっていたことでしょう…正直かなり助けられました。
全てを賭けて取りに行きましょう。
相手が強いのはわかっていましたが、まさかここまでやり込められるとは…と言いつつも0-1というスコアは正直の想定内です。
むしろよく1失点に抑えた!と言っても過言ではない位でしょう。
勝負が決まる第2戦目をホームで迎えられる…この最大のアドバンテージを活かせば逆転は難しいことではありません。
自国では圧倒的に強かったのに埼スタに来た途端全く別物のように弱体化するチームを幾つも見てきましたし、2ndレグでの逆転だって何度も実現してきました。
確かに相手はこれまで戦ってきた相手の中でもトップクラスに強いです。
でもそんなことは関係なく、ここまできたら自分たちを信じてやるだけです。
今シーズンで唯一残された自分達の手で掴める栄光、全てを賭けて取りに行きましょう。
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