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映画「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」感想~「平ジェネFOREVER」に続く”もうひとつの平成ライダー総決算”!

7/26公開の「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」を観ました。

 

テレビシリーズも終盤に差し掛かっている中、本作は「もう一つの最終回」そして「平成仮面ライダー、最終章。」と位置付けられていたので非常に楽しみにしていましたが、まさに”平成ライダーの総決算”といった内容でしたね。

 

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※以下、作品のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

”てんこもり”な内容でした!

「ジオウ」はテレビシリーズや映画でも予想を超えるサプライズを仕掛けてきましたので今回の劇場版でも「絶対何かあるぞ」と期待していましたが、完全に斜め上をいかれましたね。

 

本作は公開が金曜日だったのでいつものように初日の朝一番に観ることが叶わず、一切のネタバレを防ぐために1日ネット環境から距離を置いていましたが、その甲斐あって十分にサプライズを楽しむことができました。

 

見終わった最初の印象としては”やりたいことをとにかく詰め込みました!”といったところでしょうか…正直に言って唐突な設定や説明不足な部分が結構あります。

 

ただ短い上映時間で見せたいものを見せつつ話を成立させるのは至難の技ですから、気になる点を「こまけぇことはいいんだよ!」で済ませることのできる勢いを優先したのは正解でしょう。

 

「ジオウもう一つの最終回」「平成ライダーの最終章」というテーマは十分に描ききれていたと思いますので。

 

では印象的だった点について触れていきましょう。

 

考えるよりも”感じる”作品

まず、この映画ですが「ジオウ」の物語のどこに位置づければ良いのか非常に難しい作品だと感じます。

個人的にはテレビシリーズとは切り離して考えるのが良いのかなと。

 

なぜなら物語の根幹に関わるような設定が唐突に明らかになるからです。

 

ソウゴが影武者だったとかウォズがクオーツァーという組織の一員だったとか…これらの要素はテレビシリーズの残された話数からして触れている余裕はありません。

 

それに本作では黒幕であるスウォルツの存在が殆ど絡んできていませんが、本作で明らかになった設定を彼が知ったらこれまでの計画が台無しもいいところです。

 

それを黙って見ているスウォルツでは絶対にありませんので、この映画は”なんやかんやがあって早めの段階でスウォルツがいなくなった世界”で起きたパラレルワールド的な話だとするのが収まりが良いのではないでしょうか。

 

ウォズがカメラ目線で語りかけてくるシーンが数度ありましたが、それは製作側からの「深く考えすぎるな」というメッセージだと思ったのでそう考えることにします。

 

実際そう考えられたことで心からこの作品を楽しめましたし。

 

予想の斜め上いくサプライズ

本作では予め「ドライブ」からマッハ=詩島剛とベルトさんの出演が告知されていたので「ドライブ」に関わるサプライズでもあるのかと考えていましたが、その予想は見事に外れました。

 

まあ今でもチェイスのために頑張ってる姿が見れただけで十分でしょう。

 

それに多くの人間の予想の斜め上を行くようなサプライズもありましたし。

 

一番驚いたのはやはり”仮面ノリダー”木梨猛の登場です。

 

最も有名な”アンオフィシャルのライダー”が出てくるとは夢にも思いませんでしたからね…さすがに変身した姿では登場しませんでしたが、仮面ライダー空白の世代で私は子供の頃、ひょっとするとライダーよりノリダーの方が見ていた回数が多いと言っても過言ではないと思うので素直に嬉しかったです。

 

子供たちからすると完全に「誰あのおじさん?」状態でしたが、アラサーの人間は間違いなくテンション上がったのではないでしょうか。

 

そんなノリダーに始まり、テレビシリーズではないけれどもれっきとした”平成ライダー”が登場したのは素晴らしいサービス精神でした。

 

ノリダーにしても仮面ライダーGにしてもネットで冗談として言われていた完全な”ネタ”ですからね…それを本気で出しちゃうとは。

 

ここまで網羅したら「平成仮面ライダー、最終章。」の看板に偽りなしです。

 

冬映画の「平ジェネFOREVER」こそ”平成ライダーの集大成”だと思っていましたが、本作も立派に”もう一つの平成ライダーの集大成”と言えるでしょう。

 

テレビシリーズの最終回がより楽しみに…

本作のテーマのひとつである「ジオウの最終回」としても見応えのある作品でした。

 

「ジオウ」のメインテーマは”平成ライダーの総決算”であると思いますが、作品を通して描いているのは”運命に抗う”ことだったりもします。

 

その中で育まれる”仲間との絆”も重要な要素ですが、その点においてかなり熱いものを見せてくれました。

 

本作で遂にゲイツが「ジオウ」ではなく「ソウゴ」と呼んでいたのにはグッときましたね…とっくにそう呼んでもいいくらいの仲であるにも関わらずテレビシリーズでは未だに呼んでいませんから。

 

ここまで引っ張るなら本当のラストシーンまで呼ばないのかな?と楽しみにしていた所も正直ありましたが、二人の絆は物語の大事な要素ですので”最終回”で描写しないわけにはいきませんよね。

 

ただ未来が書き換わってゲイツとツクヨミが消えてしまったにも関わらずソウゴは大して悲しむ素振りもなく、感動的なことは一切なかったのでその辺は本編に期待しておきます。

 

悲しまなかったのはソウゴが”時間を書き換える能力”で都合の良い未来に持っていくことができると踏んでいたからだと思うので、ゲイツ達が自らの意思で未来に帰る展開になればさすがにソウゴでもどうすることもできないはずです。

 

おそらく次回からその辺がテレビシリーズでも扱われると思われるので非常に楽しみになりました。

 

ありがとう平成仮面ライダー!

シーンだけを切り取っても熱いものが多く、非常に楽しい映画でした。

 

召喚された歴代平成ライダーたちのベルトが大写しになって最強フォームに変身してからはテンション高い映像がずっと続きますからね…その締めに小渕元総理よろしく”平成”の文字を掲げるとは笑

 

引っかかるところがないわけではありませんが、それが些細なことだと感じられる”伝えたいことがハッキリとした作品”でした。

 

最後に、アラサーの独身おじさんが1人で家族連れに紛れて鑑賞しましたが、いつまでたってもこの肩身の狭さだけは慣れませんね笑

 

ただ子供の正直なリアクションを感じられることができるので嫌いじゃないんです。

 

今回一番面白かったのはウォズがバールクスに貫かれて絶命?するところで笑ってる子供が沢山いたことですかね笑

 

ウォズは子供からそういう風に見られているということがわかり勉強になりました笑

 

ということで「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」の感想でした。

 

劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer オリジナル サウンド トラック

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