万人が楽しめる作品だと思います。
元々見ようか迷っていましたが、原作を何度も読んだという友人に誘われたので「マスカレード・ホテル」見て参りました。
東野圭吾原作ということと主演の2人以外の情報を一切持たずに見ましたが、面白かったです。
フジテレビ制作の映画らしいところが随所に見られ、誰でも楽しく見られる映画だったと思います。
では感想行ってみましょう！
※以下、ストーリーのネタバレがありますので鑑賞予定の方はご注意ください。
刑事ドラマ＋お仕事ドラマ＝つまらないはずがない。
連続殺人事件の次の現場として予告されたホテルに警察が従業員として潜入捜査をするというストーリーです。
木村拓哉演じる刑事と長澤まさみ演じるホテルマンが互いに職務を全うしていく中で事件の真相に近付いていくという話なのですが、ドラマの人気ジャンルである刑事ものとお仕事ものが合わさってつまらないものが出来上がるはずがないんですよね。
最初は自分の仕事のことしか考えておらず、お互い反発しあっていますが、プロフェッショナルな姿勢に惹かれて認め合っていく展開は清々しい物がありました。
融通の利かなさにキムタクがイライラしているシーンが序盤は散見されますが、長澤まさみもあくまで自分の仕事を徹底しているだけなので、観ている側にはストレスが一切ありません。むしろその姿勢に感銘を受けるほど。
お互いがこれまで持っていなかった視点を持つようになって事件解決につながる流れもスムーズで良かったです。
連続ドラマでも良かったかも…？
正体不明の容疑者を探すという前提がありますから、ホテルに訪れる客全員が疑わしく見えるので常に緊張感を持って見れるのも良かった。
客一人一人にエピソードを付ければいくらでも話を展開することができるので、これは連続ドラマでもアリなんじゃないかなーと途中で思いましたが、お仕事面と刑事面の両立をシリーズで続けるのは至難の業だと思うので映画が最適だと思いました。
映画の中でも若干ホテルサイドの話が多くて最終目的であるところの犯人逮捕が少し急に感じたほどですので。
それと、舞台がホテルから一切動かないので、ドラマだと絵が変わらず飽きられてしまうかもしれませんし。
推理を楽しむ映画ではないかもしれない。
訪れる客の問題を1つ1つ解決しながら進んでいく展開ですので、一度退場した客がまたストーリーに絡んでくるのはちょっとズルい？かと思いました。
まあポッと出の犯人が出てくるよりはいいかもしれませんが笑
結局、犯人が取り扱われた客の中でも一番怪しかった人物だったのは拍子抜けでしたし笑。
あと拍子抜けしたことと言うと、長澤まさみがあっさり他の客の部屋番号を教えてしまった所ですね。
如何なる場合であっても他の客の部屋を教えないというのは業界の人間でなくても知っている常識だと思っているので、ここまで職務に忠実だったにも関わらずこんな初歩的なミスをするのはちょっと…という感じでした。
正論しか存在しない清々しい映画！
この作品の良い所として挙げられるのは、登場人物の殆どの行動原理がすべて理解できる所です。
自分の都合通りに動いてもらえないのは誰だってイライラするものですが、相手も相手で正しい考えのもとに行動しているので当たり散らすこともできず、言葉だけで解決できる「大人のコミュニケーション」だけで成り立っているのでストレスが溜りません。
殺人事件がテーマですが物騒なシーンは殆どありませんから家族でも楽しめると思います。
仕事に一生懸命な人のカッコよさも沢山見れるので、小さい子供にもいいかもしれません。
そういう所も連続ドラマっぽいと感じたところなのかもしれません。
キャストもフジテレビのドラマでお馴染みのキャストが沢山出てきますし笑
結論：見て良かったです！
原作を何度も読んでいる人間からしても面白かったようですので、誰でも楽しめる良い映画だと思います！
前田敦子のストーカー役が勝地涼で一瞬現実を思い出してしまったり、エンドロールで明石家さんまの名前が出た時に「どこに出てたの？？」となってしまう若干のもにょりポイントもありますが、そんなのは本当に些細なことですので十分楽しめました！
ホテルと一緒で、この映画もお客様を選ばないものになっていると思います。
最後に、マスカレードというのは仮面舞踏会という意味です！
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