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Aimer「Penny Rain」完全私的レビュー

4/10に2枚同時リリースされたAimerの新作アルバム「Sun Dance」と「Penny Rain」

 

それぞれ昨年行われたツアーのテーマと同じ「太陽と雨」ということで、彼女の異なる2つの面が見える作品になっています。

 

明るい構成の「Sun Dance」とは対照的に静寂や激しさを孕んだ曲で構成された「Penny Rain」の完全私的レビューを今回はお届けします。

 

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「Penny Rain」Aimer

1. pluie

ツアーのタイトルにもなっていた「雨」をフランス語で表した言葉です。

 

壮大な入りから徐々に静寂へと移ろっていきますが、次曲の「I beg you」に似たフレーズを使っているので長いイントロのような感じがしました。


2. I beg you

いきなりハードなナンバーで「Sun Dance」とは全く異なる1枚であることを印象付けます。

 

「愛してる」という言葉で終わりますが、そこに込められている想いは「Sun Dance」に収録されている曲とは全く異質で絡み付いて束縛するような重い想いに満ちてます。

 

同じ言葉でも全く違うように聴かせる表現力には感服です。

 

シングル発売時の感想はコチラ


3. Black Bird

情念めいた曲が続きます。

このふり絞ったような彼女の歌が最初に好きになったキッカケなので個人的には堪りません。

 

なりたい自分になれない自分を歌ったこの曲は映画「累」の主題歌でした。

 

作品の雰囲気にピッタリで観てからだと曲の聴こえ方が大きく変わって今では好きな曲の一つです。

 

4. Sailing

生きることの難しさや厳しさを航海に例えた曲ですが、ドラマ「レ・ミゼラブル」のタイアップとして物語のエンディングをより素晴らしいものに昇華させていました。

 

何があっても進み続けなければならないという強い決意の曲でもあります。

 

人生の上での難しい選択や生きる意味など、答えの出ない問いならば抱えながら進み続けるしかない、それも立派な回答です。

 

ただどんな決断だとしてもどこかに優しさがあってほしいと願っているようにも聞こえる優しさがあります。

 

ドラマ「レ・ミゼラブル」の記事はコチラ


5. 眩いばかり

過ぎ去ってしまった時間を、人を懐かしんだ曲ですが、何かを得ることで何かを失うことを歌った曲でもあります。

 

このような不可逆性を歌った曲は「Sun Dance」にも何曲か収録されていて、彼女の曲に感じる切なさというのはこういった所に根差しているのかもしれませんね。


6. Stand By You

「Sun Dance」と大きく異なる点として外部からの提供やプロデュースされた曲が収録されていることが挙げられます。

 

「眩いばかり」では”あたし”だった一人称がこの曲では”僕”となっていたりして、色々な表情が見れて面白いです。

(彼女自身が作詞した曲には殆ど一人称が出てこないことも含めて)

 

だけど歌っていることは寄り添ってくれる優しさについてだったりすることがまた興味深い。

 

それは作り手が彼女の良さがそういう所にあると理解してるからなんですかね?

だとしたら大正解だと思います笑


7. Ref:rain

誰が何と言おうと「雨」の歌ですから、このアルバムを象徴する1曲だと思っています。

 

雨は美しさも哀しさも全てを流してしまう、そんな寂しさと優しさの共存した彼女の真骨頂的な曲です。

 

1曲の中だけでなく、沢山の曲で言うことが一貫しているからこそ、彼女の歌は深い所に刺さるんだと気付かされました。


8. i-mage <in/AR>

ありのままの自分を認めることと純粋な気持ちを忘れないこと、が曲を通してのメッセージでしょうか。

 

今いる場所から飛び立っていくイメージが力強くも優雅な曲調から伝わってきます。

 

澤野弘之楽曲の特徴は徐々に盛り上がっていくことにあると個人的には思っていますが、この曲は最初と最後で聴こえる音の数が全然違うので非常にわかりやすかったです。


9. 花の唄

梶浦由記楽曲はどんなに優しい言葉を使っていても「冷たさ」や「儚さ」を感じてしまうのはFateという作品のイメージに引っ張られているからでしょうか?きっとそうですね。

 

ということはタイアップとしては大成功ということになります。

 

やっぱり「I beg you」と同じで歪んだ愛の重さがズシンとくるんですよね。

ライブだとその迫力がより感じられるので披露されるたびに印象に強く残ります。


10. April Showers

旅立ちを歌っていて、最後の収録曲でも一貫したメッセージ性に溢れています。

 

別れや旅立ちは誰もが生きている間に何度も経験することであり、いつまでも慣れることない切なさばかりのイベントなので、自分の経験と照らし合わせやすく必ず引っかかる所のあるテーマをここまで多彩なアプローチで歌うことができるのは彼女くらいのものでしょう。

 

一言で「雨」と言っても色々な顔があるのと同じように、「別れ」にも色々なシチュエーションがあります。

 

「雨」というテーマ、大正解でしたね。

 

色々な表情の「雨」を感じる1枚でした

タイアップなどで既に発表されていた曲が多く「Sun Dance」に比べてかねてからの「彼女らしさ」をより感じられる1枚でした。

 

一貫した優しさが感じられた「Sun Dance」と大きく違うのはテーマの「雨」のように色々な表情が見られることです。

 

ただ、曲から伝わるテーマは一貫しているのがまた面白いところ。

2枚同時に発売された意味はここにあったんだと思いました。

 

2枚合わせて1つの作品となっていますので、これから購入される方はぜひ一緒に買うことをお勧めします。

 

この記事を書くために何度も繰り返し聞きましたが、ずっと聴いていられる素敵な作品でした。

 

同時発売「Sun Dance」の記事はコチラ

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