映画「キングダム」を観て参りました。
原作のファンとしては「実写化」という言葉を聞いただけで身の毛のよだつ所ではありましたが、原作者である原先生の絶賛コメントを信じた結果、いい意味で期待を裏切るものを見せてもらいました。
原作を読んでなくても楽しめる!
マンガの実写化と聞くだけでウンザリしてしまうほどではありますが、原作の大好きファンなので気にならないハズがなく、「怖いもの見たさ」殆どで観に行ったワケですが、結論を先に申し上げますと非常に楽しめました。
そう思えたのは演じた役者たちの「なりきり度」が非常に高かった。
コレに尽きます。
山崎賢人が漫画実写に引っ張りだこな理由がわかった気がしました。
スクリーンの中の彼は完全に信でしたからね。
彼だけでなく、全ての登場人物が個性を出すのではなく、キャラクターを演じる事を全うしていたので違和感なく観れました。
キャスティングを担当された方は苦労したんじゃないですかね。
ですが全員が当たり役と言っても過言ではない見事な配役だったと思います。
そこさえ守れていれば漫画実写はうまくいくと思うのですが、実写化が不評に終わりがちなのはそこが1番難しいからなんですよね。
ただこの「キングダム」においてはこれ以上無かったと思います。
とにかく役者が生き生きしていて、絵力も強く美しい。
となれば原作ファンも満載しますし、マンガを読んでいない人でも楽しめますから間違いなく「成功した」実写化でしょう。
吉沢亮と長澤まさみの美しさ極まる
原作で究極のイケメンとして扱われているキャラクターを実写化するほどハードルの高い作業はないと思いますが、今をときめく吉沢亮であれば世界を滅亡させるレベルのイケメンとして描かれても納得できるのでは?と思わせるほどの美しさで、彼がスクリーンに映るだけでお金を払った価値があったと思えるほどでした。
原作で政がイケメンである描写があるわけではないですが、若き王という存在感が必要なキャラなのでやっぱり見目麗しい方が説得力があります。
その点で吉沢亮以上にハマる役者はいなかったでしょう。
王らしい傲慢な態度もあのイケメン面を見せられたら納得せざるを得ません。
そして山の民の王・楊端和ですが、美しさと強さを完璧に兼ね備えたキャラクターなので演じたくても演じられない人が殆どだと思いますが、長澤まさみは見事にこなしてましたね。
強い女性が好きな私は原作でもトップクラスに楊端和がお気に入りなのですが、一切の不満とない熱演でした。
まず「目で楽しむ」ことが出来ている時点でこの映画は成功しているのだと思いました。
原作の振り返り、入り口としては最適
「吉沢亮かっこよかった!」「長澤まさみ美人だった!」という感想だけなら観た人が全員書けますので原作ファンの立場からも書いておきます笑
今となってはとても昔のように感じる原作初期の話は正直記憶が曖昧な所もあるので、物語の原点を思い出せて非常に楽しめました。
映画では漂の死が重要なシーンとして描かれますが、原作ではしばらく漂の事を思い出していませんので、この映画で思い出す事が出来たのは大きかったです。
原作は怒涛の展開が続いて思い出してるヒマがないですからね笑
ただ原作ではここからが本当に面白くなる所なので、この映画をキッカケに興味を持って「漫画も読んでみよう!」となったら大成功ではないでしょうか。
実際、原作未読の友人と観に行ったのですが、気になると言っていたので。
ぜひ原作に触れてほしい!
ということで若干上から目線の感想になってしまいましたが、原作のファンにもそうでない方にもオススメできる作品でした。
この映画で描かれている範囲だけでも充分面白いのですが、これから先の原作がもっと面白い事になるのを知っている身としてはこれくらいしか言えません。
これをキッカケに今1番面白い漫画である「キングダム」のファンがさらに増えたら嬉しいなと、それだけを思っています。
原作の感想記事はコチラ