4月に始まったザ イエローモンキーによる全国アリーナツアー「GRATEFUL SPOONFUL」が9月22日、熊本の地で遂にファイナルを迎えました。
平成から令和へ…時代を跨いで行われたこのツアーは19年ぶりの新作アルバム「9999」を引っさげて行われ、新しいだけでなくより進化したバンドの姿を見せてくれた本当に素晴らしいツアーでした。
私はこのツアーのことを一生忘れることはないでしょう。
2019/09/22
THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR「GRATEFUL SPOONFUL」
グランメッセ熊本 ♠
1.この恋のかけら
2.天道虫
3.パール
4.Love Homme
5.サイキック No.9
6.Breaking The Hide
7.砂の塔
8.Tactics
9.Changes Far Away
10.JAM
11.Balloon Balloon
12.パンチドランカー
13.ROCK STAR
14.ALRIGHT
15.Titta Titta
16.甘い経験
17.SUCK OF LIFE
18.I don't know
EC1.毛皮のコートのブルース
EC2.バラ色の日々
EC3.悲しきASIAN BOY
EC4.WELCOME TO MY DOGHOUSE
このスペードはやはり「9999」からの新曲と代表曲が絡み合った集大成的なセットリストだと思っていますので、ツアーの締めくくりに披露されるのに相応しいものだと思っています。
特筆すべきはファイナルだけインディーズ時代から演奏され続けている「WELCOME TO MY DOGHOUSE」が披露されたことでしょう。
何か特別なことが起こりそうな予感はありましたが、一度は消灯された「THE YELLOW MONKEY」の電飾看板に灯が点った瞬間の会場の「爆発した」としか表現しようのない雰囲気はツアーでも最大のものだったのではないでしょうか。
足を運んだ全ての公演でレポートもとい感じた事を書かせて頂いていますが、この日の模様はBSスカパーで放送されていて現地にいけなかった人も沢山ご覧になったと思いますのでレポート的な内容は少なめに、この日起こったことやツアーを通じての感想を綴っていきます。
憂鬱の台風17号
元々熊本での公演はこの22日しか発表されていませんでしたので、早い段階から当日の朝現地入りする飛行機を確保していました。
後に21日に追加公演が決まったワケでですが、航空券のキャンセルが出来なかったので予定通り向かおうとするも同じタイミングで暴風域の広い台風17号が九州へ接近し、ライブの開催も見送られる可能性があるとアナウンスされるほどでした。
航空会社も「離陸後、目的に着陸できず引き返す場合がある」という不安しか感じられないアナウンスをしていましたが、行かない理由がありませんので空港へ向かい、ただ無事に着くことだけを祈るのみ。
飛行機に乗っている間はまるで生きた心地がしませんでしたし、機体もかなり揺れましたが着陸できた時は思わず拍手をしてしまいましたね笑
でもこのアクシデントを乗り越えたことで感情のリミッターが解除されたのでしょう、いつもよりもハイテンションでライブを迎えることが出来たので結果オーライということにしましょう笑
それに、ロビンがMCで会場まで来たことを労ってくれた言葉を勝手に自分に向けて言ってくれたと思い込むこともできましたし笑
とにかく、本当に苦労して熊本まで来たことでいつも以上に見る側としても気持ちが入っていてこのツアーで最も熱く、楽しく、感動的なライブになりました。
ここにあった「バラ色の日々」
このツアーは計7箇所12公演に参加したのですが、1つのツアーをこんなに多く回ったのも初めてならば初日とファイナルどちらにも参加することも初めてでした。
なので1曲ごとにこれまでのツアーのことが思い出されて楽しみながらもおセンチな気持ちになっていましたが、「バラ色の日々」で心のダムが完全に決壊してしまい涙が溢れて止まらなくなってしまいました。
まず、鶴ちゃんの弾く優しい旋律に乗ったロビンの言葉が心のど真ん中に突き刺さりましてね…ここまできて本当に良かったと思うと同時に、自分にとっての「バラ色の日々」というのはこのツアーのことであり、イエローモンキーの音を浴び、姿を目に映しているこの瞬間であると気付いたんです。
そしてそんな幸せな時間がもう少しで終わってしまう…そう思ったら寂しさが込み上げてきて大号泣でした。
だけどこの曲は寂しい曲なんかじゃあないんです。
またここから新しい「バラ色の日々」を探しにいこうと歌っている曲なんです。
その希望が、優しさがまた胸に刺さって余計に涙が溢れてくるという始末笑
この曲は多くのファンが感じているのと同じように特別な曲で、何度泣かされたか数え切れない程ですが、この日の「バラ色の日々」がこれまでで一番の涙でした。
本気の本気で燃え尽きました
スペードは唯一、最後に披露される曲が「9999」からではなく数あるアンセムのひとつである「悲しきASIAN BOY」で、思いっきり泣いた後は思いっきり楽しんで燃え尽きてやる!そんな意気込みで全てを出し切りましたが、先述したようにこの日は特別に「WELCOME TO MY DOGHOUSE」が披露されました。
メンバーが一度捌けた後、本ツアーの開幕曲「ボナペティ」が流れる演出はハートのみのものだったのでいつもと違う何かが起こるのは明らかでしたが、そこで「WELCOME~」とは…反則としか言いようがないでしょう。
この曲は毎度演奏前に口上が入りますが、この日の「ドームで待ってるぜ」の言葉を聞いて興奮しなかった人はいなかったはずです。
自分もですが、終わったと思った所にサプライズですからね…もう気力もわずかだけしか残っていませんでしたがそれを出し切って文字通り燃え尽きました。
終わった瞬間はもう立っているのもやっとと言いますか…体力の限界を朝からテンションで誤魔化していたのも出来なくなったんでしょうね。
ちなみにこの疲れは翌日にも続いていて、帰宅して食事を終えた途端に熱が出始めました笑
でもそれは本気で全てを出し切って楽しんだ証拠ですので、言葉だけにならなくて良かったと思えています笑
ツアーお疲れ様でした!
ということで、ツアーファイナルを迎えてたと言うことで公演に行くたびに更新してきた「GRATEFUL SPOONFUL」の感想記事も最後となります。
4つのトランプのマークを計3回ずつ見たのですが、毎度書くことに全く困ることなく更新できたのはバンドがツアーを通して常に進化をし続け、予定調和のステージをしてこなかったからでしょう。
メンバーやスタッフは大変だったと思いますが、ファンとしては常に新鮮な気持ちでライブに挑むことができたので改めて素晴らしい発明だったと思います。
「他のバンドがマネするぞ」なんてロビンは言っていましたが、きっとイエローモンキー以外に同じことが出来るバンドは存在しないでしょう。
なぜならこんなに多彩な音楽的アプローチがあって、尚且つそのすべてに唯一無二の個性が宿った曲を持っているのはイエローモンキーだけしか存在しないからです。
人よりは沢山の音楽を聴いている自負があるので言い切ります。
そんなバンドが他にあったとしたら好きになっているはずですから。
これほどまでに全力で愛を傾けたくなるバンド、他にいてたまるか!という気分です。
良くMCでは自虐的に「人にイエローモンキーを好きって言わずにこっそり楽しんで」なんて言っていますが、好きなものは好きなんですからもうしょうがないです。
人生の半分以上を一緒に過ごして、もはやイエローモンキーは私の人生と同義といって過言ではありません。
改めてその事を深く感じさせてくれたこのツアーに、この日のライブに、同じ時間を共にしたBELIEVER.にそして何よりもメンバーに”感謝=GRATEFUL”です。
ツアーが終わってしまったらきっとロスに陥るのかと思っていましたが、それを上回る12月28日から始まるドームツアーへの期待があるのでこれからも生きていけます。
ロビン曰く「シーズン2の集大成」を見届けましょう。
ここまで長々とお付き合い頂きありがとうございました!
これまでの感想記事でも1番思った気持ちを文章として形に残すことが出来たと思います。
この日だけでなく、ツアーに参加した皆様少しでも多くの方にご覧頂き、この最高のツアーを振り返ったり、思い出して頂けるキッカケにして頂けたら幸いです。
改めまして、ツアーに関わった方全員に「ありがとうございました」
同じ♠公演の記事はコチラ