何故だかコロナの影響が収まりつつあり、段々と日常を取り戻しつつある昨今…いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりのブログ更新はこれまたお久しぶり、バンドスタイルでの吉井和哉のライブの感想です。
昨年からUTANOVAという形で弾き語りのライブは開催されていましたが、バンドを従えてのツアーは実に3年ぶり!
久しぶりのツアーの初日であり、Zepp東京という何度もライブを行ってきた最後の公演であり、なおか部分月食という珍しい天体現象が起きたこの日の公演を個人的な感想と共に振り返ります。
2021/11/19
吉井和哉
THE SILENT VISION TOUR 2021
Zepp TOKYO
1.○か×(新曲!)
2.無音dB
3.欲望
4.Biri
5.フロリダ
6.黄金バット
7.SIDE BY SIDE
8.RAINBOW
9.クランベリー
10.シュレッダー
11.ロックンロールのメソッド
12.MUSIC
13.点猫のしくみ
14.Hattrick'n
15.PHOENIX
16.ビルマニア
EC1.WINNER
EC2.WEEKENDER
EC3.みらいのうた
いわゆるレコ発ではないこのツアーなので、どんな曲をやるのかもどんなテーマを持っているのかも未知な状態でスタートした初日でしたが…いきなりの新曲!!
久しぶりのライブで新曲をぶち込んでくるあたり「攻めてるな…」と勝手にシビれていたら、そこから続くのは”吉井和哉のB面ベスト集”と形容するのがピッタリな渋いセレクション!
序盤はなおかつハード目の曲が続いたので久しぶりに聴く曲かつ、久しぶりのバンドサウンドで声を出せないのが悔しいくらい一気にテンション上がってました。
からの後半に畳みかけられる”横綱曲”の数々もありーの、ついに初披露となった「みたらいのうた」まで一切のスキの無いタイトなステージでした。
今回のテーマは”B面ベスト”??
バンドメンバーが先に登場し、セッションし始めてから披露されたのは新曲「○か×」でしたが、正直スタート直後は音響が安定していなかったのか…しっかりと歌詞を聴き取れなかったりしたので敢えて触れません。(触れられません)
なのでこの曲に関しては配信されるのを待つこととします。
MCはとにかく少な目で次々と曲が披露されていきましたが、その選曲が渋い!
実に10曲目までシングル曲なし!攻めてる!
それでもそれぞれのアルバムから印象的な曲がチョイスされていて1曲始まるごとに「これやるんだー!」とマスクの下でひとりニヤニヤしておりました笑
この”B面ベスト”的な曲目の中で個人的に最も印象的だったのは「クランベリー」です。
ツアータイトルに「VISION」とあるので映像を駆使した演出が楽しめそうだな…と勝手に期待していましたが、まさにその通り曲ごとに印象的な映像を背後に流していました。
その中でも「クランベリー」は当時のツアーの映像をリメイクしたような映像で、懐かしさと共に技術の進化も感じられて、そこに楽曲の魅力が追加されることで時間をかけて熟成されたヴィンテージのような輝きを放っていました。
どんな映像だったかは…「The Apples」の時のツアーの映像を確認してみてください!
(転調するところのメトロノームの映像が懐かしくてですね…)
吉井和哉の”MUSIC”
間隔を開けずに座席が設置されていたので、以前よりは本来のライブの雰囲気が戻ってきたように感じられましたが、それでも歓声を上げられないのはやっぱり違和感があります。
ただそれを感じさせない吉井さんのパフォーマンスはさすがで、最初は当時の雰囲気を掴み切れていなかった感じの観客もどんどんボルテージが上がっていくのが2階席から見ていてよーくわかりました。
この声出しできないシチュエーションになって思うのは「これが声出しOKだったらもっと最高のライブになってただろうな」ということです。
それくらい吉井さんもバンドもパフォーマンスが素晴らしかった。
ナポリタンズのメンバーは鶴ちゃん以外本当に久しぶりに姿を見ましたがみんな相変わらずのプロ集団…ロックンロールなのに安定感を覚えてしまうという不思議な存在感笑
今回新加入のギター真壁さんは表現の幅が素晴らしいですね…UTANOVAでもその片鱗を見せつけてくれていましたが、ゴリゴリのロックサウンドも完璧にこなしていましたね。
改めてこのメンバーがいてこそ吉井和哉の音楽が成り立つんだなと再認識しました。
ハイライトというには長すぎる
「MUSIC」の間奏で吉井さんが「バカヤロー!」とみんなの感情を代弁してくれてから後に連発で披露された曲はどれもパンチ力があって堪らなかったですね…個人的に好きな曲の連続で4曲をひとまとめでこの日のハイライトとしたいです。
「点描のしくみ」は言わずもがな…この曲はどんなシチュエーションでもハイライトになります。
「Hattrick'n」「PHOENIX」「ビルマニア」は今書いていて気付いたのですが、どれもアルバムの1曲目を飾る曲でしたね。
それぞれが”アルバムの顔”である曲達を終盤に畳みかけることで文字通り最高潮のままライブを駆け抜けていく、構成の妙ですね…毎度セットリストを考える吉井さんとスタッフさん達のセンスに脱帽です。
あまりにパンチ力がありすぎて、それまでのライブの記憶も吹っ飛ぶほどでした。
(記事の内容が薄いことのいいわけではないですよ!笑)
みらいの〇〇
最後に触れないといけないのは初披露となった「みらいのうた」ですね。
このコロナ禍において特別な意味を持つ曲ですが、改めて吉井さんの言葉で曲の本質を聞いてからだとさらに輝きを放つ曲になりました。
こんな世界になっても吉井さんにとって大切なのは”歌”であるように、それぞれの大切なものを思い浮かべてほしい、と話されていましたが、私にはすぐにその大切なものが思い浮かびませんでした。
ただ「それってなんだろう?」と考えることこそ、未来について考えることなんじゃないかと思うのです。
今はまだないとしても、いつかの未来にそう言えるものができた時に、この曲はまた違った風に聞こえてくるんじゃないかと思うと、これからの未来が楽しみになる…また違った曲の魅力に気付くことができました。
見て、聞いて、感じて。
ということでライブの模様というよりかはライブを終えての感想という形で好きに書かせて頂きました。
ここまでツラツラと書いておいて自分で言うのも何なんですけどね、今回のツアーはただひたすらに見て、聴いて、感じればいいと思うんですよね笑
新曲に始まり新曲に終わるという最新の姿を見せてくれつつ、久しぶりの曲でサプライズも与えてくれつつ、横綱曲でガッチリ盛り上げつつ…の盛り沢山のライブでした。
こんな素晴らしい出来でまだツアー初日ですからね…これからライブを重ねていく毎にどんな変化を見せてくれるかが楽しみです。
私が次に参加するのは12月28日の武道館ですが…この日はまた特別な日ですので、違った素晴らしいものが見れることでしょう。
さらに終演後に追加公演も発表されましたしね…Zepp東京に続きスタジオコーストでもラストライブですか…最も通ったライブハウスの1位2位なんで最後を吉井さんで〆られたら最高だな…。